神戸親和、鹿児島純心の2女子大学が4月より共学化
2023年4月、神戸親和女子大学、並びに鹿児島純心女子大学が共学化、校名をそれぞれ神戸親和大学、鹿児島純心大学に変更します。
3月23日のブログで恵泉女学園大学の募集停止を取り上げましたが、女子大学を取り巻く環境は年々、厳しくなっているとも言われています。
新学制による学制改革が行われた1948(昭和23)年、制度上での女子大学は5校でしたが、その後も次々と開学し、1998(平成10)年には98校にまで増えました。しかし、同年をピークに女子大学数は減少に転じ、2023年4月には70校(一部の学部が女子のみの大学は除く)になります。
女子高校生の大学進学率アップ、共学やキャリアアップ志向、少子化など、さまざまな要因が背景にありますが、安定した学生を確保している大学を除き、女子大学を取り巻く状況はますます厳しくなると指摘されています。
生き残りのために各大学が取り組んだ最近の方策を見てみると、大きく分けて3つが挙げられます。
1 共学化
神戸親和女子大学、鹿児島純心女子大学など(2023年4月より校名変更、共学へ)
2 キャンパスを都心に移転
大妻女子大学(人間関係学部以外を都心の千代田キャンパスに集結)など
3 時代に即した、学生獲得が見込める学部を新設
日本女子大学(2023年4月、国際文化学部開設)、京都女子大学(2023年4月、データサイエンス学部開設)など
上記のような対策を施しても大学経営が難しくなった場合は、他大学との統合(吸収合併含む)、恵泉女学園大学のように募集停止に踏み切るケースが増えるものと思われます。
関連ホームページ情報
・2023年4月 男女共学に関するお知らせ
(神戸親和大学)
・2023年4月 男女共学化・名称変更
(鹿児島純心大学)
・女子大学統計・大学基礎統計
(武庫川女子大学教育研究所)
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