和歌山県立医科大学、医学部入試で全国初の「産科枠」
和歌山県立医科大学 は、2023年度(令和5年度)の医学部入試より全国初の「産科枠」を設けると発表しました。
医学部の入試の募集は現在、「一般枠」(定員70名)と、卒業後に9年間、県内の公的病院で働く「県民医療枠」(定員20名)、「地域医療枠」(定員10名/県内募集)があリます。
産科医は拘束時間が長いほか、訴訟リスクも高いとされ、全国的に志望者が少ないといわれています。県は来年度、その県民医療枠のなかに「産科枠」(定員3人程度)を新設。さらに、県内で医師の不足が指摘されている産科、小児科、精神科の医師を育てる「不足診療科枠」(定員2人程度)も県民医療枠のなかに新設します。いずれも全国から募集し、6年間の在学中には県から修学資金として支援金が支給されます。
県福祉保健部によると、和歌山県立医科大学の今年度の卒業生で産科医を志望する学生はなかったのこと。県は「産科枠、不足診療科枠をつくり、医師不足解消の展望を開きたい」としています。
「医学部地域枠」とは、地域の医師偏在を解消するために各大学や各都道府県で設定されている医学部入試の選抜枠。医師偏在を解消することを目的として2010年に導入された制度です。 一般的に大学が特定の地域や診療科で診療することを条件として地域枠を設け、地域枠に該当する学生に対して都道府県もしくは大学が奨学金を貸与します。
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令和5年度和歌山県立医科大学医学部医学科入学者選抜における特別枠の設置について
・令和4年度以降の医学部定員と地域枠について(pdf/文部科学省)
・令和2年度 地域枠等の導入状況(都道府県別)(令和2年度-厚生労働省)
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