東京学芸大学がキャンパス内に辻調理師専門学校を誘致
国立大学のキャンパス内に専門学校を誘致。2022年3月31日、東京学芸大学と辻調理師専門学校(学校法人辻料理学館)が連携協定を締結したとの発表がありました。
「食と環境」をテーマにしたこれからの教育と社会のあり方についての研究と実践のための連携協定を締結し、東京学芸大学のキャンパス内に辻調理師専門学校の新たな教育研究拠点を誘致、2、3年内をめどに専門学校を開校する予定とのことです。また、今年度の研究・実践内容として以下が発表されました。
食と環境に関する教育研究における連携 「環境教育研究センター」を中心とした東京学芸大学の教員・学生、辻調理師専門学校の教員・学生により食と環境に関するラボ(「チーム季節学(仮称)」を立ち上げ、環境×農業×食に関わる教育についての多様な研究開発を行っていく。
高等教育におけるSTEAM教育についての研究での連携
STEAM教育の研究を進める東京学芸大学大谷研究室とNPO法人東京学芸大こども未来研究所と辻調理師専門学校との共同研究契約を締結し、辻調理師専門学校にSTEAM教育を導入し、調理師専門学校における新しいカリキュラムを共同で開発する。
地域との協働における連携
上記2つの研究・実践の推進において、小金井市民の研究・実践への参加、小金井市の食関連産業との連携、小金井市の学校教育、社会教育での研究成果の実践、小金井市民への料理と関連したSTEAM教育の実践等を行っていく。
(両校ホームページより一部抜粋)
国立大学法人法の一部改正
国立大学は2016年の法改正で土地の貸与が可能になりましたが、駐車場やマンション、ホテルなどの建設などが多いとのこと。
教育施設の誘致としては、千葉大学が2023年9月、Rugby School Japan(英国パブリックスクールの名門・ラグビー校の海外校)を開設予定ですが、国立大学が専門学校を誘致するのは初めてとなります。
教育者を養成する東京学芸大学と食のプロを育てる辻調理師専門学校が、「食と環境」をテーマに手を携えてどのような取り組みを進めていくのか、注目したいと思います。
ホームページ案内
東京学芸大学
東京学芸大学内に辻調理師専門学校の新しい拠点を誘致し、連携協定を締結。
辻調グループ
・<東京学芸大学×辻調理師専門学校>連携協定締結のお知らせ。
国立大学法人法の一部改正
国立大学法人法第三十四条の二における土地等の貸付けにかかる文部科学大臣の認可基準について!(文部科学省)
STEAM教育への取り組み
中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会 第120回資料(PDF)(東京大学大学院情報学環/生産技術研究所 教授大島まり)
学校と地域でつくる学びの未来
未来を担う子供たちの豊かな学びや成長を支えるためは、地域と学校がパートナーとして連携・協働することが重要(文部科学省)
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