山梨大学と山梨中央銀行、山梨県産ワイン探索アプリを開発
大学が産学官連携による共同研究や商品開発などを行うことは当たり前のことになってきています。地元企業と連携して地域活性化に貢献している事例も多く見られます。
そんな中、目にしたのが山梨大学が山梨中央銀行と共同で山梨県産ワインへの興味関心を増幅させるワイン探索アプリ「winArium(ワイナリウム)」を開発、11月1日に公開したというニュースに目がとまりました(Android専用アプリ)。
山梨大学はアプリについて「山梨県産ワインの認知度向上を図るため、新しいワインを発見するためのワインマップ機能や、様々なワインの詳細情報を提供しています。本アプリを通じて、ワインへの知識や関心を深めることにより、ワインのファンを増やし、ワイン業界の発展や地域経済の活性化に繋げることを目的としています」と述べています。
山梨県は日本ワイン発祥の地として、日本のワイン産業をリードしてきました。現在も、山梨県のブドウ収穫量とワイン生産量はともに国内1位であり、ワイン産業は地域の重要な地場産業となっています。そして、山梨大学は国立大学でのワイン研究で最も歴史があると言われています。
山梨大学が有する山梨大学ワイン科学研究センターの歴史をみると、「昭和22 (1947) 年、山梨大学工学部の前身である山梨工業専門学校に、附属発酵研究所として設置され、昭和25 (1950)年 、学制改革に伴って山梨大学工学部附属発酵化学研究施設と改称された」とあり、同研究センターは日本のワイン科学の教育・研究拠点になっています。
なお、山梨大学のほかにも新潟大学には「新潟大学日本酒学センター」、鹿児島大学には「鹿児島大学農学部附属焼酎・発酵学教育研究センター」があり、3センターは11月25日、「第1回日本の酒シンポジウム 酒縁~ワイン・焼酎・日本酒~日本の酒の未来へ」をハイブリット形式(現地開催およびオンライン)で開催します。
あわせて、2021年5月17日付の編集室ブログ「帯広畜産大学で学生による日本酒造りのプロジェクト開始」もご覧ください。
参照リリース記事
・本学・山梨中央銀行が山梨県産ワイン探索アプリケーションを共同開発(山梨大学)
・第1回日本の酒シンポジウムを開催します(新潟大学)
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