時代に沿った内容へ…美容師国家試験の科目を見直し
政府が、美容師の国家試験科目の見直しに乗り出すという記事が目に止まりました(6月28日・読売新聞オンライン)。同記事では、その背景を以下のように紹介しています。
美容師免許は、美容師法 (1957年)に基づく国家資格で、試験は年2回行われる。筆記と実技があり、実技で散髪とパーマの技術が試される。パーマはロッド(棒)を巻き付けて行う「ワインディング」と、指とくしで髪を波立たせる「オールウェーブセッティング」のいずれかが出題されるため、どちらの技術も習得する必要がある。
オールウェーブは髪全体にローションを塗り、波打たせる髪形だ。終戦直後から1960年代に人気だったが、現在実際に店で使う機会はほとんどない。ただ、難しい技術を伴うため、専門学校など美容師養成施設で必須とされる810時間以上の実習のうち、数百時間が充てられているという。
日本美容サロン協議会 (東京)が現役美容師を対象に実施したアンケートでは、実技試験で「今は使っていない技術」にオールウェーブを挙げた人が35%に上った。
(以下、略)
日本美容サロン協議会 によると、美容師を目指す学生などからは「古いパーマの習得に充てる時間を、流行のパーマやカラーリングを学ぶ時間に充てたい」との要望が出ているとのこと。現在、人気の高いまつ毛エクステンションやカラーリングは実技試験が実施されていません。これらをオールウェーブに変わる技術試験として採用するなどの国家試験改革について、政府は美容師資格を所管する厚生労働省と協議して進めていく予定としています。
ホームページ情報
・「60年代パーマ」いまだ必須、美容師試験の科目見直しへ…「時代に即すべきだ」との声高まり(読売新聞オンライン)
参考情報
・美容師の仕事 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(日本版O-NET)
どんな仕事? 就業するには? 労働条件の特徴 しごと能力プロフィール
・公益社団法人日本理容美容教育センター
学校情報-ナレッジステーション
・美容系専門学校
--北海道 東北 関東 首都圏
--東海 近畿 中国地方 四国 九州沖縄
・美容科、美容コースのある高校
専門学校(通信課程)とのダブルスクールで受験資格を取得できます。その他、通信制高校でも美容師を目指せるカリキュラムのある学校があります。
美容専門学校で学ぶ、何を学ぶ
東京マックス美容専門学校(東京都品川区/大井町下車)
美容師の夢に向かう最初のステップとして、サロンワークに欠かせない基本的な「知識と技術」を重点的に
2年間で2010時間以上の学習・実習を行います。授業で学んだ知識を美容実習で実践しながらしっかり基本を身につけられるカリキュラムになっています(詳細)。
画像は事務局スクリーンショット(東京マックス美容専門学校ホームページから/2021年6月30日アクセス)