フードロスを減らす取り組み 大阪府立農芸高校の「循環型農業」
大阪府立農芸高等学校 が取り組む「循環型農業」を取り上げたニュースを目にしました。
大阪府立農芸高等学校は大阪府堺市にある農業高校で、「ハイテク農芸科」「食品加工科」「資源動物科」の3つの専門学科を開設しています。そして、同校が取り組む「循環型農業」の一環として今回、紹介されたのが、フードロスを減らそうという取り組みです。
「資源動物科」では、羽曳野市のワイン工場から出るブドウの皮や種に小麦の皮と合わせて発酵させた飼料を牛の餌として活用するなど、フードロスを餌に変えて生徒たちが育てる牛や豚に与え、その排出物を自分たちで土に返し作物を育てるという「循環型農業」に取り組んでいます。
そして今取り組んでいるのが、タピオカを飼料にするというもの。新型コロナによる外出自粛などで在庫を抱えた堺市の卸売り業者から賞味期限が近づいた冷凍タピオカを無償で提供してもらい、試験的に豚に与えて肉質などをチェックしているそうです。
食品から出る余りものを使った飼料は「エコフィード」(eco-feed)と呼ばれています。エコフィードの利用は、食品リサイクルによる資源の有効利用のみならず、飼料自給率の向上等を図る上で重要な取り組みとされていますが、大阪府立農芸高等学校の「農芸エコフィード」は2018年、全国の高校で初めて認定されました。
農芸高校では商品開発にも力を入れています。生徒達が育てた「ニンジン・ジャガイモ・イチジク」、大阪産に認定され商標登録したブランド豚肉「のうげいポーク」を贅沢に使用した具だくさんのカレー・シチュー「農芸レトルト食品シリーズ」も人気。7月の一般販売に向けて準備中です。
ホームページには各学科の活動日誌も掲載されています。生徒たちの日々の様子を垣間見ることができ、パワーをもらえます。ぜひ、ご覧ください。
※SDGsについては、ブログ「SDGs 食品ロスの削減につながる学生の取り組みを応援」もご覧ください。
ホームページ情報
・タピオカを豚のえさに? 大阪・農芸高校のSDGsな学びに注目!(テレビ大阪/ Yahoo!ニュース)
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