九州大学工学部、高専に在籍しながら編入可能に
九州大学は、九州・沖縄地区の高等専門学校9校(久留米、有明、北九州、佐世保、熊本、大分、都城、鹿児島、沖縄)の専攻科学生を対象に、高専に在籍しながら工学部融合基礎工学科に編入できる新たな教育プログラムを始めると発表しました。
プログラムの開始は2023(令和5)年4月からとなります。
新たな教育プログラム(高専連携教育プログラム)について、九州大学のホームページには以下のように紹介されています。
各高専では、機械工学、電気・電子工学、材料工学などの専門分野の早期専門教育が実施されており、優れた専門知識を持つ学生が育成されています。
これらの学生を本学科に受け入れ、①専門力を高めるとともに、情報科学教育を通した②情報応用力、 PBLを通じた③俯瞰力と④実践力を習得させ、本学科が目指す工学系“π型人材”を育成します。
高専生の編入は、多様な価値観を持つ人材のコラボを本科の教育の場に導入することになります。
座学だけでなく実験・実習にも重点を置く高専教育を経験してきた編入生は、「実際に手を動かして試行する」能力が傑出していることに定評があります。
その編入生が、1年次から本学科で学び「理論的基盤の上に思考する」ことを強みとする学生と出会い、切磋琢磨し、感性を共鳴させ、相互に学び合う環境に身を置くことにより、「心と手(Mens et Manus)」の教育を通し、高度な水準の俯瞰力・実践力を育むことが可能になります。
高等専門学校(本科)卒業後の進学先は、従来は大学(編入)と高専の専攻科に分かれていましたが、九州大学の高専連携教育プログラムが開始されると、専攻科に在籍しながら九州大学工学部融合基礎工学科3年次に編入することができるようになり、双方の修了要件にある単位を修得することで、九州大学から学士(工学)の学位と高専から専攻修了証がそれぞれ授与されます。
なお、カリキュラム内容、編入生選抜方法、説明会動画等は3月末に情報公開予定とのことです。
令話2年度の学校基本調査によると、令話2年3月の高等専門学校卒業者は9,769人、そのうち3,690人が進学をしています。大学の編入学者数を見ると、最も多いのは短大からの編入で3,684人。高専(本科)からは2,290人、専門学校からは1,552人、高等学校(専攻科)は30人となっています。
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