高校3年生、進学は地元志向(21世紀出生児縦断調査)
21世紀出生児縦断調査とは、「21世紀の初年に出生した子供の実態及び経年変化の状況を継続的に観察することにより、子供や若者を取り巻く環境が、その後の進路選択等に与える影響を明らかにし、教育及び就業に関する国の諸施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的」(文部科学省のホームページより)で、文部科学省と厚生労働省の共管調査として実施しているものです。
8月28日、文部科学省は2001年(平成13年)1月と7月に誕生した子どもの18歳(高校3年生相当)時点での調査の結果を発表しました。
今回の調査の回答数は24,654名。高校等在学者は97.4%、就職者が0.6%、その他2.0%という結果でした。
調査項目は多岐にわたっていますが、その中で、「悩みや不安について」の設問では「進路に関すること」が男女とも最も多く、男子では「学校や塾の成績に関すること」、女子では「自分の容姿に関すること」が次いでいます。
「将来の進路」については「大学卒業後に働く」の割合が最も高く、「就きたい職業が決まっている」と答えた割合は男子55.7%、女子67.3%。高校1年相当時、高校2年相当時より年々増加していて、高校に入ってから将来について具体的に考えるようになってきたことがうかがわれます。
進学を希望者すると答えた19,043人の内訳では、第一志望の進学先は私立大学(44.7%)、国公立大学(30.9%)、専門学校(15.8%)、短期大学・高等専門学校(4.4%)の順でした。男女別では私立大学、国公立大学は男子、専門学校、短期大学・高等専門学校は女子の方が割合が高くなっています。
また、進学を志望する分野は男子は「社会科学」「工学」「人文科学」の順、女子は「社会科学」「保健」「人文科学」の順でした。
第1志望の進学先の所在地をについての調査では、住んでいる都道府県内(自宅から通学)と回答したのは44.8%、県外(自宅から通学)18.2%で、自宅からの通学を考えている生徒が全体の6割を超えました。一方、自宅外から通学すると答えたのは35.3%で、地元の大学等への進学を考える傾向が高くなっています。
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・21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)第18回調査(文部科学省)
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