阪神と甲子園球場、高校球児に「甲子園の土」贈呈へ
今年は新型コロナウイルスの影響で選抜高校野球を皮切りに、高校生が参加するスポーツ大会は軒並み、中止となりました。
どのスポーツも、どの大会も、高校生にとっては等しくかけがえのないものですが、今や夏の風物詩とも言える「夏の甲子園」の中止が5月20日に発表されたときには、マスコミでも大きく取り上げられました。
「平成の怪物」と呼ばれた西武ライオンズの松坂投手をはじめ、プロ野球で活躍するかつての高校球児や多くの著名人も高校生を気づかうコメントを出しました。
一方、地方大会の中止を受け、都道府県の高野連では今まで積み上げてきた練習の成果を何らかの形で披露できないものかと協議を重ねており、既にいくつもの県で代替大会の開催を決定しています。
また、日本高野連と朝日新聞社も各都道府県連盟に総額1億9000万円の財政支援を行うことを決定。無観客開催で公式戦と位置づけ、大会期間は原則8月末までなど、新型コロナウイルス感染防止対策のガイドラインも作成し、各高野連に配布しました。
そんな状況の中、阪神甲子園球場と阪神タイガースは6月8日、日本高等学校野球連盟に加盟する野球部の3年生全部員を対象に、「甲子園の土」キーホルダーの贈呈を行うと発表しました。
球団のホームページによると、「阪神タイガースの矢野燿大監督をはじめとしたコーチ・選手たちの『高校球児のために何かできることはないか』という声の中から実現した企画」とのことです。
試合に敗れたチームが泣きながら集めている姿が印象的な「甲子園の土」。
贈呈対象は日本高野連に加盟する硬式野球部と軟式野球部の3年生。高野連に加盟する高校は、2019年5月時点で加盟校は硬式3957校、軟式416校で、およそ5万人、8月下旬を目処に順次、対象の高校へ配送される予定です。
ホームページ案内(外部ページ)
・「甲子園の土」キーホルダーの贈呈について(阪神タイガース)
・夏の甲子園大会は中止 代表49校を決める地方大会も(朝日新聞デジタル)
・西武松坂、甲子園中止「本当の苦しさ当事者にしか」(日刊スポーツ)
・地方独自の大会、要項発表 日本高野連、財政支援も(朝日新聞デジタル)