文科省が総合型、推薦型選抜にオンライン面接などを要請
文部科学省は5月14日、新型コロナウイルス感染拡大による休校長期化などの影響を踏まえて、大学の総合型選抜(AO入試から改称)と学校推薦型選抜(推薦入試から改称)について、オンラインでの面接やプレゼンテーションなど実施方法の工夫や配慮を求める通知を全国の国公私立大学や都道府県教育委員会などに出しました。また、専門学校に向けても同様の通知を出しました(専門学校においても総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試)は入試の主流となりつつあります)。
AO入試実施状況(平成31年度)
国立大学
AO入試:70.7%
推薦入試:95.1%
公立大学
AO入試:34.4%
推薦入試:84%
私立大学
AO入試:84%
推薦入試:98.8%
公立短期大学
AO入試:100%
推薦入試:100%
私立短期大学
AO入試:100%
推薦入試:100%
データ:「平成31年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」(文部科学省)
評価対象
総合型選抜や学校推薦型選抜は、高校の部活動などの諸活動の実績、資格・検定試験などの成績が評価の対象となっていますが、新型コロナウイルス感染症対策の影響で高校総体を始め、各種のスポーツ・文化関係の行事、大会や資格・検定試験等が中止、延期または規模縮小等となっています。そのため、文部科学省では推薦書や活動報告書にこれまでの努力のプロセスを記載するなどして、評価するよう要請しました。
選考方法
選考方法に面接やプレゼンテーションを取り入れている学校も多く、文部科学省では代替としてオンラインによる面接やプレゼンテーションのほか、大学の授業へのオンライン参加とレポートの作成、実技動画提出といった事例を挙げています。
編集室より
本件に関する具体的対応を今後、ブログ等からご紹介する予定です。
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・(国公私立大学等)高等学校等の臨時休業の実施等に配慮した令和3年度大学入学者選抜における総合型選抜及び学校推薦型選抜の実施について(通知)(令和2年5月14日)(文部科学省)
・高等学校等の臨時休業の実施等に配慮した令和3年度専門学校入学者選抜について(令和2年5月14日)(文部科学省)
・平成31年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要(文部科学省)
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