「新宿区夏目漱石コンクール」作品を募集中
新宿区・新宿区教育委員会の主催「新宿区夏目漱石コンクール」の案内を新宿区のホームページで見ました。 ホームページには同コンクールについて、次のように掲載されています。
新宿区は、夏目漱石が生まれ育ち、その生涯を閉じたまちです。亡くなるまでの9年間を過ごした早稲田南町の家では、作家として本格的な執筆活動を開始し、数々の名作を世に送り出しました。この家は、「漱石山房」と呼ばれ、今でも人々の記憶に刻まれています。新宿区では、平成29年9月24日、この地に新宿区立漱石山房記念館を開館いたしました。
夏目漱石を知り、その作品に触れる機会を創出するため、「新宿区夏目漱石コンクール」を実施します。本コンクールは、読書感想文コンクール「わたしの漱石、わたしの一行」(中学生・高校生)と、絵画コンクール「どんな夢を見た?あなたの「夢十夜」」(小学生)の2種類です。たくさんのご応募をお待ちしています。
コンクールの後援には早稲田大学、東北大学も名を連ねています。
早稲田大学は、夏目漱石が英語の講師をしたという縁があります。明治25年(1892年)、帝国大学文科大学(現・東京大学)の学生だった漱石は東京専門学校(現・早稲田大学)の講師となり、明治28年(1895年)、愛媛県尋常中学校(松山)へ赴任する直前まで教鞭をとっていました。
東北大学附属図書館では、漱石の愛弟子でもあった小宮豊隆が館長を務めていたという関わりもあり、漱石の旧蔵書および自筆資料からなる「漱石文庫」を所蔵しています。また、「夏目漱石ライブラリ」では、漱石文庫および漱石に関連する情報を提供しています。
コンクールの後援には加わっていませんが、二松學舍大学も漱石と縁のある大学です。少年時代、漢学塾二松学舎(現・二松學舍大学)で学んだこともあり、同大学では、創立140周年事業の一環として夏目漱石のアンドロイドを作成し、大学等で講義を行うといったプロジェクトを進めています。
ちなみに漱石山房記念館の館内にはBook Cafe「CAFE SOSEKI」もあります。ここでは『吾輩は猫である』に登場する、銀座の老舗和菓子屋「空也」の空也もなかセットもあり、夏目漱石にちなんだ和菓子や飲物を楽しむことができます。