豊橋技術科学大学、2020年度より高専専攻科との同時在籍導入
豊橋技術科学大学(愛知県)は6月25日、定例記者会見の中で2020年度より「大学と高専専攻科が協働する『高専連携教育プログラム』を開始」すると発表しました。
大学が配布した資料には、高専連携教育プログラムについて次のように書かれています。
この度、高等専門学校に設置されている専攻科との協働により、在学中から技術の現場での実習と研究開発への参画を通じて、課題解決力と技術の社会実装力に長けた人材育成を目的とした2年間の分野横断の教育プログラムを開設します。この教育プログラムは、高等専門学校専攻科生を対象とし、専攻科と大学の両組織に在籍することで、両機関の開発してきた教育コンテンツを相補的に組み合わせて、学科や技術分野を超える融合分野での実践的経験を積み重ねて、俯瞰力、技術マネジメント力、企画・立案・計画実装力の体得を目指すものです。
本プログラムの履修者は、両機関が開設している講義・実験実習の履修に加えて、連携してそれぞれでの機関で開設するマネジメント等の座学や地域課題解決型実習などの科目の中から、自身の将来像に合わせて学習計画を立てるテーラーメイド型カリキュラムを特徴としています。技術の実装力は、企業における長期インターンシップと学部3年からの2年間をかけた卒業研究にて磨きをかけていきます。
本プログラムの修了者は、在籍する高等専門学校専攻科の修了資格と本学の卒業資格の両方が得られます。
豊橋技術科学大学は、1976年に開学した国立の「技術科学大学」です。主として、高等専門学校からの3年次編入生を受け入れる新構想大学として設立されたことから、高専連携室を備え、高等専門学校との連携を深めています。
国立の「技術科学大学」は現在、豊橋技術科学大学と長岡技術科学大学(新潟県)の2校です。