「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」を公表(文科省)
毎日のように耳にする「ビッグデータ」。
文部科学省が6月25日に公表した「『新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)』について」の中でも、小中高校や特別支援学校など「教育現場でICT環境を基盤とした先端技術や教育ビッグデータを活用」と大きく取り上げられています。
文部科学省の資料には、これから到来する 「Society 5.0 時代」*に求められる能力は「飛躍的な知の発見・創造など新たな社会を牽引する能力」「読解力、計算力や数学的思考力などの基礎的な学力」とあります。
そして、多様な子どもたちそれぞれに最適化された学びの実現が求められており、そのためにもICTを基盤として先端技術やビッグデータの活用に大きな可能性があるとしています。
一方で、学校でのICT環境の整備は不十分であり、地域間格差も大きいことなど、課題も多く残されていることも記されています。
それでも教育ビッグデータをAIで分析し、一人ひとりの子供の興味・関心や得意な分野などに応じた最適な学びを提供することで、「Society 5.0 時代」に相応しい人材の育成につながることが期待されます。
*Society 5.0(内閣府ホームページからの引用です)
Society 5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。