五所川原農林高校と日立製作所に見る6次産業化への支援・取り組み
12月21日付の Yahoo!ニュースに興味深い記事を見つけました。青森県立五所川原農林高校の生徒が自ら生産したリンゴやコメ、みそドーナツなどを日立製作所の社内で販売、開始からわずか20分で累計約600個が完売したそうです。
同記事には、6次産業化(第一次産業である農林水産業が、農林水産物の生産だけにとどまらず、それを原材料とした加工食品の製造・販売や観光農園のような地域資源を生かしたサービスなど、第二次産業や第三次産業にまで踏み込むこと)に取り組む同校に販売実習の機会を提供するとともに、同社のCSRリテラシーを高める取り組みでもあると掲載されています。さらに五所川原市では、五所川原農林高校が中心となり、農家、行政、大学、企業などが連携し6次産業化を目指す「五所川原6次産業化推進協議会」が設立されており、日立製作所は、インフラ技術と高度なITを生かす「社会イノベーション事業」の一環として、同校を支援してるとのことです。
五所川原農林高校のサイト内には「五農高アグリコミュニティ」という同高校による学校活動情報のポータルサイトがあります。「農業や生産工程そのものが、楽しいコンテンツになるのではないか」というコンセプトのもと、五農高校の生徒や職員の活動をブログ形式で公開。このサイトも必見です(注1)。
その他にも6次産業化に取り組む事例として、愛媛県のご当地アイドル「愛の葉ガールズ」の活動があります。彼女たちはアイドル活動だけでなく、愛媛の農産物をアピールし、販売し、また農業にも従事することで6次産業化の一端を担っています。
農林水産省が農山漁村の6次産業化を推進していることもあり、全国各地でさまざまな取り組みが行われており、編集室でも注目していきたいと思っています。
│ホームページ案内
・青森県立五所川原農林高等学校(日本の高校)
・五所川原農林高等学校動画ライブラリ
・農山漁村の6次産業化(農林水産省)
・愛の葉ガールズ 公式サイト
・青森の農林高校が日立で出張販売、ITで6次産業化を後押し(Yahoo!ニュース)(注1)
(注1) 2018年6月14日現在、該当ホームページへのアクセスはできません)。